人生をにこにこほほえんで生きていくための基本。それは、いつでも、どんなときでも、だれにとっても同じこと。38歳までは普通の女性として、得度してからは在家僧侶として、人生をまったく別の角度から直視してきた尼僧・小林良正の思いが詰まった一冊です。78の短編で構成されています。
著者:小林 良正
定価:1,500円(税込)
形態:単行本
著者:小林 良正
定価:1,500円(税込)
形態:単行本
能の大成者・世阿弥という人が秘伝『花伝書』というものを遺しました。そのなかの「年来稽古条々」に、子ども時分から老境に至るまでの能の修行過程が記されています。 ―中略― 十七、八歳の美しさは肉体的に若い「時分の花」で、「まことの花」ではないと指摘する。「まことの花」は、<二十四 五>の「初心の花」を経て、<三十四 五>で「まことの花」に近づき、<四十四 五>になり、相手に華を持たせてもなお美しく見えるのが「まことの花」だ、と述べています。そして、五十歳以降は、「何もせぬ」こと。それでも名人ならば、なお「花」は残る。それが身についた「花」だと世阿弥は書いています。女性の体は年齢とともにしぼみますよね。将来に備えて自分を磨き、歳をとっても色あせない「まことの花」を身につけてください。『花伝書』にはそのヒントがありますよ。
本文「花伝書」より
次は口・言葉ですが、愛語の基本は「挨拶」と「返事」になります。 ―中略― 口・言葉は人を和ませもするけれど、傷つけもするんです。親子はDNAでつながっていますから、お母さんの言葉は子どもに伝わります。愛語で「おはよう」と挨拶し「はい」と返事することが、明るい家庭への第一歩ですよ。
本文「挨拶と返事」より
小林良正(こばやし りょうしょう)
1950年名古屋に生まれる。
生まれつき心臓に欠陥を持ち、19歳のときに心臓手術を決断。医師の何気ない一言をきっかけに、死の恐怖に襲われるようになる。二度にわたり自殺を試みるが、すんでのことろで人に声をかけられ、救われる。
『人との出会いによって救われたこの命を、何としても人様のお役に立てよう』と、このとき決意。
手術を無事乗り越え、大学卒業後に結婚。二児をもうけて38歳で尼僧の道へ。
現在講演は1800回を超え、力強くあたたかい言葉で多くの人を励まし、勇気づける。全国念仏行脚を続ける傍ら新聞やテレビ、ラジオなどの出演多数。本や画集などの出版物も多い。良正庵庵主。
1950年名古屋に生まれる。
生まれつき心臓に欠陥を持ち、19歳のときに心臓手術を決断。医師の何気ない一言をきっかけに、死の恐怖に襲われるようになる。二度にわたり自殺を試みるが、すんでのことろで人に声をかけられ、救われる。
『人との出会いによって救われたこの命を、何としても人様のお役に立てよう』と、このとき決意。
手術を無事乗り越え、大学卒業後に結婚。二児をもうけて38歳で尼僧の道へ。
現在講演は1800回を超え、力強くあたたかい言葉で多くの人を励まし、勇気づける。全国念仏行脚を続ける傍ら新聞やテレビ、ラジオなどの出演多数。本や画集などの出版物も多い。良正庵庵主。